キューバ 街角だより ~ Informe de la Habana ~

エイムネクスト株式会社では、キューバの国立ハバナ大学に、2015年10月から日本語教師を派遣しています。 現在赴任されている山田芳子先生が、キューバの首都ハバナの街の人々や、日本とは事情の全く異なる生活の様子などを詳しくレポートしています。 “ キューバの今! ” をご紹介します。

タグ:日本


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わたしは現在、ハバナ市内に住んでいますが、これまでにハバナで行った所で、良かったところ、おもしろかったところを写真でご紹介します。
(*写真は
201510月~11月頃に撮ったものが中心です)

1.
旧市街:La Habana Vieja

 修復中の建物もたくさんありますが、古い建物、博物館、お土産物屋、ホテル、レストランが多く、ブラブラ散歩するにはいいところです。多くの観光客が訪れます。ヨーロッパやカナダ人が多いかな…。
オビスポ通り
 
有名なオビスポ(Obispo)通り。午後は人がいっぱいです。

街中の標識
旧市街にはこのような標識や案内板があるので(もちろんスペイン語)、これらをたよりにのんびり散策します。

国会議事堂
正面に見えるのは旧国会議事堂(Capitolio)です。
201512月現在修復中で、中には入れません。(いつ修復が終了するのかわかりません…。)

二階建てバス遠景
写真の左下に見える赤い2階建てバスは“ハバナツアーバス”です。   

T-1ルートは、旧市街~革命広場~Miramar地区を周遊します。

1日乗り降り自由で5CUC918時まで)
歩き疲れたら、これに乗って“ハバナ見物”もいいですよ!


ピエハ広場
 
ビエハ広場(Plaza Vieja)
この一角、右の黄色い建物に、おいしいビールが飲めるレストランがあります。


フェルサ要塞

フエルサ要塞(外国人3CUC
あまり人は見学していませんが、昔の金、銀貨、お宝() が展示してあります。街中にあるわりには中は静かです。


警察署
フエルサ要塞と間違えて入りそうになった所。
よく見たら、スペイン語でPolicia Nacionalと書いてありました。
つまり、警察署
()

支倉常長

支倉常長の銅像(海岸通沿いにあり)
キューバゆかりの日本人です。
(*約400年前、仙台藩主 伊達正宗の命を受け、慶長遣欧使節としてローマへ行く途中、キューバに寄港した。)
矢印(⇒)には「仙台まで11,850km」と書いてあります。


チョコレート屋

Museo del Chocolateという名前のチョコレート屋さん。
カフェでチョコ系の飲み物を飲むこともできます。

チョコレート
 
 
2.革命広場:べダードVedado地区 
 旧市街からはちょっと離れていますが、キューバに来て、革命広場のチェ・ゲバラの肖像を見なかったら、キューバへ来たことにはならない!?

ゲバラの肖像
有名なチェ・ゲバラの肖像。

写真を撮った日(10月8日)はチェ・ゲバラの命日だったため、キューバ国旗が飾られていました。


ホセ・マルティ記念塔
ホセ・マルティ(José Martí)記念塔 
ハバナで一番高い建物です。

カミーロの肖像
 
カミーロの肖像


3.
ミラマールMiramar地区

この地区は市街地の中心部から少し離れているため、滞在するホテルやお目当てのレストランがあるとき以外、観光客が行くことはあまりないと思います。
写真の建物はCentro de Negociosといい、No.1ビル5階に日本大使館があります。(何かあった時のために・・・)
写真を撮った日が土曜日だったのでこの写真にはありませんが、平日は屋上に日本国旗が見えます。
日本大使館
 


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さて、現代社会においてインターネットはどの国でも欠かせないものだと思いますが、キューバ(ハバナ)での現在のインターネット事情をお伝えします。


 1. 私の場合 

  職場がハバナ大学ということもあり、外国学部1階と4階でのインターネット(WIFI)を利用しています。
  ただし、接続時間は遅く、Websiteを検索して見ようものなら、10秒以上はかかります。(イライラ・・・)
悪いことに学生がいっせいに使い始める時には、さらに接続が遅くなり、ひどいときには接続が切れる。(これがメールタイプ中や送信中におこると「キ―――――ッ!」となる。)
メールは、素速くタイプして素速く送信しないと、送れなくなりそうで、こんな時はとても短いメールになってしまいます。

・・・と、インターネットの質においてはよくないですが、これも無料で使えると思えば「よし」とすべきでしょうか。ただ、15時以降学生が帰り始めると、それなりに接続はましになります。

2. 街中でインターネットをする場合

  高級ホテルのビジネスセンターに行って、カードを買います。カードというより紙?にはIDとパスワードが書いてあります。
例えば、ホテルHavana  Libreでは1時間10 CUC( = 10ドル)で3日間有効(高い!)でもその分、接続状態はいいです。
一般のキューバ人(外国人も)の利用方法としてはETECSA(インターネット会社はこれしかない)のプレハブ、ブースみたいな(たまたまかな)お店へ行ってWIFIカードを購入します 。これがまた行列・・・。

*WIFIカード*
wifiカード


*WIFIカード(裏)*
  BlogPaint


  外国人の場合は、購入の際にパスポートが必要になります。
  カードの種類は1時間2CUCか 5時間10 CUCで、  両方とも使用開始から30日間有効です。

  
  購入後、街中にある
WIFI-SPOTへ行って、カードに書いてあるIDとパスワードを入力してインターネットをします。WIFI-SPOT がどこにあるかわからなくても、人が集まって、携帯電話かパソコンをしていたら、そこがSPOT。(結構人が大勢集まって、みんなケータイいじっているので、すぐにわかります。)
  電話会社のほか、ホテルの内外がSPOT
みたいです。ただ、場所、時間帯、携帯機種によっては接続が悪かったり、できないこともあるようです。

   *
InternetWIFI)については普及段階で、家庭にはほとんどありません。

    また、キューバで速さ、快適さを求めるのは、まだ無理でしょう・・・。無料WIFIも・・・。


  あと、外国学部のネット使って、FACEBOOKにアクセスしようとすると、Blockされます。(!)
  ここだけかもしれませんが、(というのは街中のWIFIではできるようなので)規制もあるようです。

 


前回は街を歩いていて、日本にはあるけど、キューバ・ハバナにはない、あるいはあまり見かけないものについてお伝えしましたが、今回はその反対、日本ではあまり見かけないけど、キューバ(ハバナ)にはよくあるというものについて写真満載でお届けします。

1. 古いもの 

何といっても、これ、古い車、古い建物。

車など、もう日本じゃ車検も通らないというほど、みごとに古い車が走っています。

また、建物も、古くて、ボロい。石の階段など所々欠けているんですが・・・。地震がないから、大丈夫なんでしょうけど・・・。でも、大丈夫かな。


また、古いものが多いだけあって、いろいろなところで、修理、メンテナンスをしています。車は、歩いていると
1日に1回は所有者が道端で、修理、メンテナンスをしているのを見かけます。建物もよく、直しています。 

車1
車2車2
 


      <ハバナ大学正面>

ハバナ大学正面
*ハバナ大学の建物も古いです。 


 ちなみにこの階段は87段あります。スペイン語の授業へは、この階段を上って行きます。


    <スペイン語の授業が行われている建物>
ハバナ大学校舎

     <内務省>
内務省(ゲバラ)

*革命広場の有名なチェ・ゲバラの肖像です。

これは内務省の建物なのですが、やはり古いです。



2.
 かわったバス・タクシー 
 
こんなに長いバス、日本にあるかしら・・・。

日本は車両の長さ規制のため導入例が少ないらしいです。★) 

バス
 
*写真中央の車、形はバスですが、TAXIと書いてあり、ルートが決まっている乗り合いタクシーです。↓バス型タクシー&ココナッツタクシー



輪車も
タクシー(ココナッツタクシー)で、
観光地やホテルの前によく止まっています。






<乗り合いタクシーからの風景。建物の先に見えるのは中華街の門>

乗り合いタクシーから

3.公衆電話

日本で公衆電話を使う人は今、あまりいないと思いますが、ここでは携帯電話が普及してきているとはいえ、街角、大学の建物内に公衆電話がたくさんあり、使っている人も結構見かけます。(違う形の公衆電話もあります)

電話はコインを入れて使います。カード式公衆電話もあるようですが、私は今まで見たことがありません。

公衆電話

こちらにのみある物は、キューバ独特の物の他に、“昔は日本にあったけど今は使わない物”です。古いものが多いだけに、修理しながら、使い続けています。 

ハバナでの生活も早1ヶ月以上経ちました。その間、街を歩いていて、気が付いたことについてご紹介します。

まずは、“
日本にはあるけれど、キューバ(ハバナ)にはない、あるいはあまり見かけないもの”です。
 

1.コンビ二   

何といっても、これにつきます。

キューバのお店は、肉屋さん、くだもの・野菜の市場、アイスクリーム屋さん、日用品店、というように個別の店が多く、日本のスーパーマーケットのように1箇所ですべてそろうという所は少ないです。
 

2.お店の看板 

何でこんなに、お店が探せないんだろう・・・と考えたら、日本のように一見して“○○屋さん”と分かる店構えではないのです。
 
個人のお店などは、普通のアパートの1階窓、または、玄関ドアを開けて、肉、飲み物、日用品などを売っているので、窓、ドアが閉まっていたら、お店があるとわからない…。建物の壁にお店の名前が書いてあるところもありますが、看板は少ない(あっても地味)です。また、中をのぞいて入ってみたら、予想外の物を売っていることもあります。 
 

花屋さん
キューバの花屋


 軽食屋さん 
(入口上部にわずかに看板らしきイラストが…)
軽食屋さん


この店構えから、何屋さんかわかりますか?
キューバのスーパー?
  *1階で冷蔵庫(!)を売っていて、

2階で食料品(生鮮食料品はない)と日用品を売っていました。 

*外からTシャツ見えたので服屋と思ったら、

 中でシャンプー、お酒、お菓子など売っていました。
実は小さいスーパー 

雑貨屋さん 
 

3.自動販売機

日本にはどこでも、何でも自動販売機がありますが、こちらは道端には皆無。

ただし1度、高級ホテル内でお菓子・飲み物の自動販売機を見たことがあります。(でも、だれも買っていなさそう。)
 

4.アメリカの飲料(コカコーラなど)

ないわけじゃありません(ホテルのレストラン・売店、高級レストランにはあります)が、キューバ人がふだん利用するお店では売っていません。キューバ版コーラはありますが、とても甘い!コカコーラといえば世界中にあるイメージですが、キューバはちょっと違う。

あと、アルコール類で外国物ではビールのHeinekenは良く見かけます。
またワインも、チリ、フランス物はありますが、アメリカのものはほとんど見かけません。
 

5.アメリカのファーストフード

マクドナルド、スターバックスなど、アメリカのというか外国のファーストフード・チェーン店はありません。でも、そのうち数年後にはできているのでしょうね…。

 

6.持ち帰り用飲み物のプラスチック・紙のカップ

店舗内で座って飲むところがないカフェなどでは、店先でグラス・陶器のカップ、コップから飲んでいます。


7.エスカレーター

エレベーターはあります。

地元の人が利用する4階建てのショッピングセンター(Plaza Carlos Ⅲという名前)に行ったことがありますが、エスカレーターはありませんでした。
 

 Plaza Carlos Ⅲ 
Plaza Carlos

  ショッピングセンターの中 
 ショッピングセンター内
 

エレベーターはありましたが、古くて壊れそうで、乗る気がしませんでした。(- -;)

階段の上り下りが大変だと思うかもしれませんが、これが面白い建物の構造になっているのです。1階から4階まで真ん中が吹き抜けになっていて、お店はその周りにあります。お店のまわりの通路が、らせん状で1階からだんだん坂になっていて、歩いていくと4階までたどり着きます。(帰りはその反対、同じ坂を下ります。)
 

8.歩道橋 

これもありません。

あと、道路で信号機が日本では左から、ですが、こちらは左からです。車の左側、右側通行に関係があるのかしら。

 

9.日本製品

ほとんど見ません。

でも、大学キャンパスできれいな車が止まっているな、と思って見たら、トヨタ・日産の自動車でした。新車じゃありませんが、20年前とかそんなに古くなかったです。
また、街でスズキのバイクを見たことがあります。どこから輸入しているのでしょうか?

外国製品・乗り物であるのは、中国のバスまたは旧東欧諸国のバイクが多いです(アメリカの車はクラシックカー)。でも今後、すぐには無理でしょうが、日本だけじゃなく他の外国からの製品、お店など増えていくのかなあと思いました。
学生の持っているケータイを見たら、LG Samsungを持っていました。どこで手に入れたのかしら・・・。だいたい携帯電話を売っているお店がいまだ、よくわからない…と思っていたら、電話会社で購入するようだと判明しました。

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