キューバ 街角だより ~ Informe de la Habana ~

エイムネクスト株式会社では、キューバの国立ハバナ大学に、2015年10月から日本語教師を派遣しています。 現在赴任されている山田芳子先生が、キューバの首都ハバナの街の人々や、日本とは事情の全く異なる生活の様子などを詳しくレポートしています。 “ キューバの今! ” をご紹介します。

カテゴリ: 教育・進学



ますは近況(
20166月)。

ハバナ大学での日本語の授業は5/27(金)で全部終了。

2年生の期末試験6/()に、そして、プロジェクト「日本語劇『浦島太郎』」の発表が6/8()にありました。


授業は終わりましたが、ハバナ大学の日本語の先生方が8/258/28コスタリカでの「第8回中米カリブ日本語教育セミナー」に参加するため、そのセミナーでのテーマ「初級読解」についての教材探し、持ち寄った教材の分析、それを使っての教え方の提案といった、セミナー参加準備を手伝っています。


一方、6/7(火)からまた、スペイン語の新コースが始まりました。(こちらは生徒として参加中)

今まで、火曜日は日本語の授業の関係であまり出席していなかったのですが、今日行ってみたところ、(私が参加している)中級コース20人ぐらいいる学習者の多数派(半分以上)がアメリカ人になっていました。 さらに、いつもは人数が少ない上級コースにも学習者が20人以上いて、こちらもアメリカ人多数

アメリカの大学が夏休みなのもあると思いますが、ちょっとビックリ。
アメリカ人の大半は学生で、なにか夏休みの交換留学プログラムでもあるのかしら…?と思ってしまいました。(国交の問題って関係ないのかな?) 

  




 ハバナ大学外国語学部では、『社会人のための日本語コース』が週2回、木曜日と金曜日の15:00~18:20に行われています。(私は金曜日のコース2年めを教えています。)

このコースでは、2年間で初級レベルの日本語を勉強します。ただ、授業では漢字の学習時間がないため、これは各自で勉強することになります。実際、学習者はあまり漢字を勉強しないので、漢字には弱いです。いっぽう、話すのは好きなので、こちらのほうはまあまあです。

 

 このコースで勉強できるのは30人ぐらいで、応募者がこの人数を超えた場合は試験を行います。試験は“語学学習適性検査”みたいなもので、スペイン語で行います。

今年度のコース修了者は、入学時に実際にこの試験を受けていました。最初は28人だったそうですが、2年間の学習期間中で続ける人は減ってきて、残ったのは半分ぐらいです。
理由は、社会人なので仕事の関係で授業に来られなくなったり、授業についていけなくなったり、興味がなくなったり…といろいろです。


その中でも授業の時間帯が一番のネックになっていて、社会人で
15:0018:20に勉強するとなると、普通の会社員では難しいのが現状です。
現在このコースで勉強している人の職業は、調理師、小学校の先生、エンジニア、無職、他大学の学生…で、ふつうの会社員は少数派です。授業時間を変えればいいのになあと思いますが、外国語学部の建物は
18:30で閉館してしまいますし、夜遅くまで電気を使うわけにもいかず、この時間帯になっているのです。


 コース修了後、さらに日本語を勉強したかったら、自分で勉強を続けることになります。中級以上のコースがないのは残念。日本語の本とか練習問題集もないので、自分で頑張ってインターネットで探すか、人からもらうか…なので大変だと思います。でも、続けてほしいものです。
特に日本語ができるキューバ人は少ないので、日本語の勉強を続けたら、いつかいいことがあるよ!・・・と思っています。事実、このコースから、9月に大阪での国際交流基金の短期学習プログラムに参加する人がでました。(よかった~


 今年は5月27日(金)でコース修了ということで、卒業試験を実施。
試験には合否があり、不合格の場合は再試験があります。(意外と厳しいのね)試験合格者には修了証書が渡されます。


社会人コースは毎年9月に新コースが始まります。現在1年めの人たちも9月から進級です。
 



 518日(水)1500よりハバナ大学の学長室で、大学学長と在キューバ日本大使との会談があり、最後にエイムネクスト株式会社からの寄贈品である日本語学習者のための本プロジェクター、スピーカー『贈呈式』がありました。(それほど大げさなものではありませんでしたが…。
*実際には前日に、寄贈本30数冊、プロジェクター等は大学に届けられていました。
 

私は、会談の最後の方で、外国語学部・仏日葡学科担当学科長と先生と一緒に、学長、国際関係所長と担当者、日本大使、伊藤書記官との会談に参加させていただきました。
そこで、本、プロジェクター寄贈の記念撮影。

個人での写真撮影はできませんでしたが、伊藤書記官とハバナ大学の職員が撮影していて、学長、大使、他の先生方とともにしっかり写真に納まってきました。

ハバナ大学学長(かなり体格ががっちり)をはじめ、国際関係所長(Dra. Magda Luisa Arias Rivera)および担当者の方より、エイムネクスト(株)に対して感謝の言葉がありました。。

寄贈品の贈呈式
 ハバナ大学学長と渡辺キューバ大使とともに





先日は、大学生の卒業後について書きましたが、今回は、大学入学についての話です。

 

大学に入学するためには、もちろん試験を受けなければなりません。これは全国一斉に行います。
試験科目国語、数学、キューバの歴史3科目で、試験はとても難しいそうです。

試験時間は4時間(!)。1日で行うことはできないので、3に分けて行います。ちなみに今年は53日(火)、6日(金)、10日(火)でした。

試験会場は自分が通っている高校で、大学の先生の中には試験監督として呼び出される人もいます。それで、この日は大学の授業がありません。

 

受験方法・合否ですが、これは日本と違います。

志望校や学部を選ぶというのではなく、大学で勉強したい学問を、10項目(医学、エンジニア系、政治経済、哲学、外国語、スポーツ、芸術など)から順番に、第1志望から第10志望までランク付けして選びます。

受験生の点は、入試の点数高校の内申書を点数化したものが“持ち点”になります。
そして、第1志望の学問が定員オーバーの場合は、点数のいい人から合格になります。第1志望がだめな場合は第2志望、それが駄目なら第3志望となります。第10志望まであるのでどれかには合格します。行く大学は学生の住んでいるところから近くて、勉強する学問がある大学です。

 

この入学方法だと、学生は勉強したい学問の学部に入れないこともありますが、ひとまず大学に行くそうです。勉強してみてイヤな場合は、1年我慢してまた受験するか、大学での成績や変更する学問によっては転部できることもあります。

優秀な高校生はだいたい大学に行きますが、優秀な生徒で行かない人もいるそうです。その辺はちょっと自由(?)。優秀じゃない生徒でも入学試験は受けられますが、合格するのは難しいみたい。
大学生への進学率は、同僚の先生,3人に聞いてみたところ、「60%ぐらい」という先生もいれば、「40%」という先生や、「わからない」という先生もいて、実際よくわかないのが現状です。

高校を卒業して大学に進学しない高校生は、専門学校へ行くか、自分で仕事を探します。
外国語学部のオーディオ貸出し担当の男の子(22歳)は、人からの紹介とのこと。
 

ちなみに、大学の新学年は9月開始。(7月、8月は大学は夏休みです。^^ 
 

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