キューバ 街角だより ~ Informe de la Habana ~

エイムネクスト株式会社では、キューバの国立ハバナ大学に、2015年10月から日本語教師を派遣しています。 現在赴任されている山田芳子先生が、キューバの首都ハバナの街の人々や、日本とは事情の全く異なる生活の様子などを詳しくレポートしています。 “ キューバの今! ” をご紹介します。

カテゴリ: キューバ観光案内


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その4)

 ①持ち物・服装

 カーサに宿泊する場合、アメニティグッズはほぼありませんから、忘れずに用意して行きましょう。こちらでも石鹸やシャンプーなどを買うことはできますが、旅行用の小さいものはありませんから、旅行中に使用する分は持参した方がいいです。 


 服装は、Tシャツ、短パン、ジーンズで十分です。長距離バスに乗るなら冷房がきついので、カーディガンなどの上着はあった方がいいです。

こちらの女の人は体にFITした服装を好み、タンクトップ、短パン(かなり短い!)など、露出度は高いです。

 


 ②
食事・レストラン

 ハバナだったら、キューバ料理、インターナショナル料理(ヨーロッパ系)、数は少ないですが中国料理、日本料理(も)のレストランといろいろありますが、地方に行くと、ほとんどがキューバ料理かインターナショナル料理になります。

ファーストフードのお店はあまりなく、カフェテリアのピザ、サンドイッチぐらいです。

レストランで注文してから料理が来るまで15分以上はかかるので、飲み物を注文して、ゆっくり1時間ぐらいかけて食事をします。

 サービスや味は…値段相応です。美味しくていいレストランは、やはりお客さんが入っているレストランです。高級レストランだったらサービス料として10%ぐらいとります。どのレストランも料理はボリューム満点で、2人で1人分がちょうどいいぐらいですが、こちらではシェアして食べるということはあまりしません。この辺はヨーロッパ的…?

 



 ③道路・交通事情

幹線道路は舗装されていますが、つぎはぎ道路も結構あります。田舎へ行くと舗装されていない道路もあります。また、幹線道路でも街灯のないところが多かったり、ハバナでも街灯はオレンジ色の暗い電灯だったりで、夜は本当に暗いです。


 こちらでは車は右側走行。右折する際には信号が赤でも右折できます。また、歩行者優先という考えもありませんから、道を渡るときは注意しましょう。歩行者は、車が来なかったら、信号無視して渡ります。・・・!


 歩道ですが、これが凸凹。非常に歩きにくいです。したがって、歩きやすいスニーカーかサンダルが一番です。

 




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その3)キューバの宿泊施設
 

1.ホテル

   外国人観光客がよく利用する宿泊施設は、もちろんホテルですよね。

わたしはハバナ市内のホテルには泊まったことがないのですが、外から見た印象は、古い建物を改装したり修復したものが多いようです。
ハバナの新興地域では、新しく建設された大型ホテルがいろいろあります。ハバナの中心から少し外れた高級ホテルにはプールもあります。

料金は、年末年始には特別料金で高くなり、1人旅にはつらいかも。特にリゾート地の高級ホテルは高く、もしかしたら日本よりも高い!?



2.カーサ・パルティクラルCasa Particular)またはオスタルHostal

 ツアーではなく、個人旅行や一人旅、バックパッカーだったら、キューバ人個人の家やアパートの1部屋を借りる“カーサ・パルティクラル”も1つの選択肢だと思います。地方へ行くとホテルよりも多いぐらいです。
Casa_外国人用
外国人用 Casa Particularのマーク(青色)

Casa_キューバ人用
キューバ人用 Casa Particularのマーク(赤色)


料金は1部屋20~30CUCぐらいで、朝食は1CUC程度です。これらはWebサイトを持っているところも多いので、検索してみて、良さそうだったら予約してもいいかもしれません。

カーサ・パルティクラルには、リビングルーム、ダイニングルーム(共同)があり、各部屋にはベッドの他にトイレ、シャワー、テレビがあるところもあります。もちろんトイレ・シャワー共同のところもあります。
カーサによって設備に違いがありますので、現地に到着してから泊まる所を探す場合は、必ず部屋を見せてもらって、設備チェックベッドの状態、トイレの水が流れるか、シャワーのお湯が出るか、エアコンがあるか、鍵がしっかりかかるかなど)や、料金を確認することです。
古い建物を改装・改築しているところが多いので、メンテナンスや清掃がきちんとされているかは重要なポイントです。

また、比較的安全なキューバとはいえ、建物の周りの環境も注意して見ましょう。

 

 そして、次の行き先や到着日は決まっているけれど、まだ宿泊所が決まっていない というのでしたら、今泊まっているカーサ・パルティクラルの()主人に、次の行き先でのカーサ・パルティクラルを紹介してもらうのも1つの方法です。
長年カーサ・パルティクラルを経営しているところだったら、彼女()らは他の都市のカーサ・パルティクラルとネットワークを持っているので、いいところを紹介してくれると思います。また、いい人だったら予約もしてくれます。
 ()主人はだいたい英語が話せるので(但し、田舎へ行くほど英語を話す割合は低くなる)、希望料金、設備、場所などいろいろ相談したらいいと思います。

 




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その2CADECA Casa de Cambio
両替所
 

 キューバでは、クレジットカードはほとんど使えず、もし使えたとしても高級ホテルや高級レストランぐらいです。それに、たとえカードを利用できても手数料をとられますから、通常はCADECAで外貨現金を両替することになると思います。
 

ハバナの空港(玄関出て、左にあったと思う)と、ハバナのほとんどのCADECAでは、日本円から外国人が使う兌換ペソ(CUC)に両替ができます。でも、ところによっては1,000円札、5,000円札を両替してくれない所もあります。

US
ドルも両替できますが、手数料5%ぐらいに加えて課徴金10がかかります。(例:
100USドル100CUC15CUC(15)= 85CUC ぐらいになってしまう…)

旧市街のオビスポ通りにあるCADECA<月~土>8:30~8:00PM、<日>9:00~6:00PM<昼休み>12:30~1:00PM)では、Visa, MasterカードからCUCを引き出せます。(ただし、電信が不通でクレジットカードが使えないことは、よくある)。

玄関ドアと窓口にクレジットカード会社のシールが貼ってあり、手数料3~4%がかかります。
キューバではアメリカ系のクレジットカード
(AMEX, DINERSなど)と日本のクレジットカードJCB使えません


田舎に行けば行くほど現金のみの扱いで、クレジットカードからCUCを引出すことはしにくくなり、さらには、日本円からの両替もできなくなります。
一方、ユーロ、カナダドル、イギリスポンドだったら、大体どこでも両替してくれます。
両替する際にはパスポートが必要で、ここでも行列です。


 変換レートですが、
CUC=1USドル固定で、これをもとに他の通貨のレートが決められます。レートは毎日変わります。
日本にいるなら、日本円対
USドルのレートが参考になると思います。
(例 1
USドル=124円だったら、1CUC124円より少し悪いレート)

そして、もしキューバで、観光地以外のところや田舎に行く場合、あるいは、キューバ人が利用するような小さいお店で水やジュース、お菓子、アイスクリームなどを買う場合は、キューバ人が使う人民ペソCUP/MN)が必要になってきます。
そのときのために、CADECAで外貨両替した際一緒に、
10CUCぐらいをCUPに両替しておくのもいいかと思います。(1CUC=24CUP201512月現在)

もちろんCADECAでは、CUCからCUPに両替することもできます。240CUP(=10CUC)あると、大金を持った感じになります。約5CUPでキューバ人が買う街角アイスクリームが買えるので・・・!


 ただし、キューバ出国の際、最後に空港税として
25CUCが必要になるので、この分は忘れずに残しておきましょう。
また、余った
CUC は、CADECAでユーロかUSドルには両替できますが、日本円には両替できませんので注意が必要です。 

 


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キューバへの関心が高まってきたせいか、日本でもキューバ紹介番組などが増えてきたようですね。それでもキューバの詳しい旅情報などは、まだそれほど多くないのではないでしょうか。
キューバ旅行を考えている人(特に個人旅行など)向けに、お役立ち情報を少し連載します。


その1)旅行情報収集方法


 インターネットを利用してキューバ情報を集めようと思ったら、日本で収集することをお奨めします!

ここキューバでは、インターネットを使おうにも、無料WIFIやネットカフェはありませんから、

 WIFIカードを購入して、WIFIスポットへ行ってインターネットをするか、

 ②ホテルのWIFI(基本的に有料。しかも地方に行くとない場合が多い)か、

 ③ホテルのビジネスセンター利用(1時間510CUCぐらい)

と、簡単にインターネットをすることはできません。
また、容量の大きいものをダウンロードすることもほとんど無理なので、旅行に必要と思われる情報は、日本でできる限り集めることです。
(注:高級ホテルの一部には無料WIFIもありますが、利用はそのフロアの宿泊者に限られます。)


 では、キューバに来てから情報を集めようとした場合、最もよい方法とは何でしょう。
・・・それは、昔ながらの「口コミ」です。


 カーサ・パルティクラル(民宿)に泊まるんだったら、そこに泊まっている各国旅行者の話を聞くのもいいですし、一番いいのはそこの(女)主人に聞くことです。
彼女(彼)たちは各国の旅行者を相手にしているので、観光客に必要な情報(その地方の見所、いいレストラン、適切なタクシー料金、注意点など)を知っているので、聞いたらたいてい教えてくれると思います。

また、キューバでは日本語を見ませんし、話す人もほとんどいません。(ハバナには日本語ガイドがいるようですが…。) スペイン語ができればいいですが、片言でも英語を話すようにしましょう。


 ハバナ旧市街で見かけた観光案内所(と呼べるかな?)には人がいて、質問したら答えてくれますが、パンフレットや地図などはほとんどなく、キューバの地図がほしかったら本屋で買うことになります。
キューバでは、外国人相手に“無料”というものはない…!

その他、ホテルに泊まってツアーデスクなどあったら、大いに利用しましょう。

 


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わたしは現在、ハバナ市内に住んでいますが、これまでにハバナで行った所で、良かったところ、おもしろかったところを写真でご紹介します。
(*写真は
201510月~11月頃に撮ったものが中心です)

1.
旧市街:La Habana Vieja

 修復中の建物もたくさんありますが、古い建物、博物館、お土産物屋、ホテル、レストランが多く、ブラブラ散歩するにはいいところです。多くの観光客が訪れます。ヨーロッパやカナダ人が多いかな…。
オビスポ通り
 
有名なオビスポ(Obispo)通り。午後は人がいっぱいです。

街中の標識
旧市街にはこのような標識や案内板があるので(もちろんスペイン語)、これらをたよりにのんびり散策します。

国会議事堂
正面に見えるのは旧国会議事堂(Capitolio)です。
201512月現在修復中で、中には入れません。(いつ修復が終了するのかわかりません…。)

二階建てバス遠景
写真の左下に見える赤い2階建てバスは“ハバナツアーバス”です。   

T-1ルートは、旧市街~革命広場~Miramar地区を周遊します。

1日乗り降り自由で5CUC918時まで)
歩き疲れたら、これに乗って“ハバナ見物”もいいですよ!


ピエハ広場
 
ビエハ広場(Plaza Vieja)
この一角、右の黄色い建物に、おいしいビールが飲めるレストランがあります。


フェルサ要塞

フエルサ要塞(外国人3CUC
あまり人は見学していませんが、昔の金、銀貨、お宝() が展示してあります。街中にあるわりには中は静かです。


警察署
フエルサ要塞と間違えて入りそうになった所。
よく見たら、スペイン語でPolicia Nacionalと書いてありました。
つまり、警察署
()

支倉常長

支倉常長の銅像(海岸通沿いにあり)
キューバゆかりの日本人です。
(*約400年前、仙台藩主 伊達正宗の命を受け、慶長遣欧使節としてローマへ行く途中、キューバに寄港した。)
矢印(⇒)には「仙台まで11,850km」と書いてあります。


チョコレート屋

Museo del Chocolateという名前のチョコレート屋さん。
カフェでチョコ系の飲み物を飲むこともできます。

チョコレート
 
 
2.革命広場:べダードVedado地区 
 旧市街からはちょっと離れていますが、キューバに来て、革命広場のチェ・ゲバラの肖像を見なかったら、キューバへ来たことにはならない!?

ゲバラの肖像
有名なチェ・ゲバラの肖像。

写真を撮った日(10月8日)はチェ・ゲバラの命日だったため、キューバ国旗が飾られていました。


ホセ・マルティ記念塔
ホセ・マルティ(José Martí)記念塔 
ハバナで一番高い建物です。

カミーロの肖像
 
カミーロの肖像


3.
ミラマールMiramar地区

この地区は市街地の中心部から少し離れているため、滞在するホテルやお目当てのレストランがあるとき以外、観光客が行くことはあまりないと思います。
写真の建物はCentro de Negociosといい、No.1ビル5階に日本大使館があります。(何かあった時のために・・・)
写真を撮った日が土曜日だったのでこの写真にはありませんが、平日は屋上に日本国旗が見えます。
日本大使館
 

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