キューバ 街角だより ~ Informe de la Habana ~

エイムネクスト株式会社では、キューバの国立ハバナ大学に、2015年10月から日本語教師を派遣しています。 現在赴任されている山田芳子先生が、キューバの首都ハバナの街の人々や、日本とは事情の全く異なる生活の様子などを詳しくレポートしています。 “ キューバの今! ” をご紹介します。


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12/19(
)に、ハバナ日本文化週間の最後のプログラム「コスプレ大会」が、旧市街のla Casa de la ObrapiaCasa de Asiaの斜め向かいぐらい)で行われました。

大会は立ち見ですが、人がいっぱい!参加者も観客も若いキューバ人ばかり。

私は始まる直前に行ったせいもあり入り口近くにいたら、どんどん追い出されていき、大会の最初のグループしか見られませんでした

大会後、アルマス広場までパレードがあったので、アルマス広場で写真を撮りました。大会参加者は100名以上いた模様です。

Concurso de Cosplay :コスプレ大会≫

場所:La Casa de la Obrapia/日時:20151219日(土)1400
*開会式の挨拶*
手前左から3人は審査員)

コスプレ大会_挨拶
コスプレ大会の様子1
*大会1人めの参加者*(審査員と質疑応答中)コスプレ大会の様子2
*大会後のアルマス広場の様子*
初音ミク() 似合ってるコスプレ_広場3
コスプレ_広場2

コスプレ_広場1

家庭にインターネットがほとんど普及していないこともあり、家での手軽な娯楽といえばテレビ。今回はテレビ番組についてお伝えします。

◆テレビチャンネルは7つ 
 以前は2チャンネルだけだったそうです。意外といろいろな番組を見ることができます。
 

*スポーツ番組*

今はシーズンが終わりましたが、アメリカのメジャーリーグ野球、ヨーロッパ(スペイン、イギリス、ドイツなど)のサッカーリーグ、昔のオリンピック、国際大会で活躍したキューバの選手の試合など放送しています。こちらでは野球、サッカーが人気スポーツです。

*音楽番組*

キューバ音楽、クラシック、ジャズ、アメリカ・ヨーロッパ・南米のポップス、ロック(フィル・コリンズのコンサートを見たことあり!)

ただし音楽番組も5年以上前の古いものが多いです。でも5年前のものは新しく感じます・・・。


*アニメ番組*

何と、毎週土曜日夜9時から日本のアニメを1~2時間ぐらい放送しています。いつも同じアニメじゃありませんが、スペイン語字幕で、この前は『かぐや姫』のアニメ映画でした。でも、これもだいぶ前に製作されたような感じの画像でした。

学生は日本語を勉強していることもあり、日本のアニメをよく知っていて、『One Piece』や『Naruto』を知っています(恐るべし、日本のアニメ!)

これはインターネットからダウンロードしているそうです。テレビでは、日本のアニメだけじゃなく、アメリカのアニメも放送されています。


*ドラマ*

フランスのドラマ、アルゼンチン(?)のドラマ、アメリカのドラマ(「ER」って知っていますか?20年ぐらい前の緊急医療ドラマです。日本でも放映されていましたよね。)などが放送されています。懐かしくて私は見ています。

*映画*

10年~20年ぐらい前の古いアメリカ・ヨーロッパ映画が多く放送されています。

*子供番組*

料理作ったり、リサイクルで何か作ったりしている番組かな…。

*ドキュメンタリー・教養番組*

残念ながらスペイン語力不足のため内容がよくわかりません。数日前にドイツのテレビ局「DW」製作の教会建築様式?のドキュメンタリーやっていました。

*ニュース番組*

各局すべて同じニュース(ニュースキャスターも当然同じ)を放送しています。これは情報規制していると思います。

スペイン語がよくわからないので、ニュース内容はよくわからないのですが、キューバ国内のニュース(起きていないのかもしれませんが、犯罪や事故のニュースは見たことがなく、農業収穫、国際会議、スポーツのニュース、天気予報)と南米のニュースが多いような気がします。

その他、今はシリア情勢や、ヨーロッパへの難民のニュースかな…。アジアのニュースはあまりなく、あっても中国関係です。やはり地域的にも関係もアジアは遠いのでしょうか。

テレビ番組は、教育TVは夜11時半ぐらいに国歌と共に終わってしまいます(ちょっと早い)。
外国からの映画やドラマなどは字幕のものが多く(もちろんスペイン語)、子供向けは吹き替えです。
また、番組があまりないせいなのか、昼に放送されたドラマ・映画などは夜に再放送されていて、違うチャンネルで同じ番組を放送していることもあります。
それと、日本のようなバラエティ番組、クイズ番組もないような気がします。(テレビを一日中見ているわけではないので何とも言えませんが…。)
あと、こちらのテレビ番組すべて、TVコマーシャルはありません。(これは日本とは大違いです。国営放送だからかな?)

1211日(金)~19日(土)まで、日本大使館主催の『ハバナ日本文化週間』が実施されました。内容は、日本の文化についての本の紹介、映画、俳句、コスプレ大会(!)などです。

金曜日午後4時の開会式(Casa de Asiaにて)には、日本語の授業があったので行けませんでしたが、この週間の一部として『第20回日本語弁論大会』が行われました。

今回は日本語弁論大会についてお伝えします。
*日本文化週間のチラシ* 
日本文化週間


<第20回日本語弁論大会> 

場所 : ハバナ大学芸術文学部(Facultad de Arte y Letras

日時 : 12月12日(土)10時(1時半ごろ終了)

参加者: 16名・・・               

ハバナ大学外国語学部で日本語を勉強している2年生、4年生、社会人(計13名)、芸術大学生(1名)、一般参加者(2名)

 

<カテゴリー1> *初級・・・11名

ハバナ大学から10名、芸術大学から1名 

(但し、以前このカテゴリーでの入賞者はこのカテゴリー参加不可)

<カテゴリー2> *中級・・・5

ハバナ大学から3名、一般参加者2名


スピーチテーマ:自由(参加者が自分で考える)3~5分

(*カテゴリー2はスピーチの後で、審査員との質疑応答あり)

     例)「私の母」「キューバ料理 タマール」「キューバの年越し」「日本人のあいまいな表現」など

審査員:3名・・・メキシコ国際交流基金のアドバイザー(1名)、大使館員(2名)


成績:

<カテゴリー1

 優勝:芸術大学生
 2位:ハバナ大学社会人コースの学習者
 3位:ハバナ大学社会人コースの学習者

<カテゴリー2

 優勝:ハバナ大学4年生
 2位:ハバナ大学4年生
 (3位はナシ)

・特別賞(全体から1名):ハバナ大学社会人コースの学習者(カテゴリー1)


賞品:優勝…タブレット

2位…USBを接続してテレビで見られるようにする装置(日本語で何と言うのかな)

3位…オーディオ関連機器

特別賞 USBとヘッドホン

*賞品は電化製品が多かったです。キューバではなかなか買えないもの。
  

 弁論大会の印象はスピーチは面白い内容のものが多かったですが、緊張して、上手く話せなかったこともあり、流暢さはちょっと…。そして、カテゴリー2のスピーチに関しての質問は答えるのが難しいものも多かったです。(でもそれ以前、質問を聞き取るのも大変…。)
他に、スピーチが始まる前には居合術のデモンストレーションがありました。

<第20回日本語弁論大会>20151212日(土)
場所:Facultad de Arte y Letras, Universidad de la Habana
弁論大会1

*白い胴着のかたは日本からいらっしゃった居合術の女の先生、あとの4人はキューバ人

弁論大会2

[カテゴリー1] 2位のダイヤネットさん

外国語学部で勉強している社会人(小学校の先生)

スクリーンに映っているのはスピーチのスペイン語訳

弁論大会参加者1

↓特別賞 ホルへさん [カテゴリー1] / 外国語学部2年生レオさん [カテゴリー1]

ホルヘさんは外国語学部で勉強している社会人(調理師)

弁論大会参加者2

↓[カテゴリー2]優勝者のアルビンさん/ [カテゴリー2]一般参加者(日本語ガイド)

アルビンさんは外国語学部4年生で、日本留学経験あり
弁論大会参加者3
*弁論大会受賞者* 
弁論大会受賞者
*参加者と審査員と日本語の先生方*
(私もいます)
弁論大会記念撮影
 

 

メキシコの国際交流金のアドバイザーによる日本語勉強会『新しい教え方の提案』が、1210日(木)日本大使館で行われましたので、ハバナ大学の先生と一緒に参加してきました。(10時~午後4時15分まで)

国立芸術大学の先生、日系3世に教えている先生、元ハバナ大学の先生(現通訳会社社員)など、参加者は総勢8名。ここでは勉強のほかに、キューバでの日本語教育の問題点なども話し合いました。

大きな問題点は・・・、

1.適切な教材が手に入らない(インターネットが環境がよくないこともあり、downloadできない)

2.学習環境の不備(ハバナ大学は教室こそ古いけれど、パソコンもOHPもモニターもありますが、ほかの所にはそれもなく、厳しい環境の中で行われている。(キューバではホワイトボード用のマーカーさえも、入手困難なのです。)

3.また、学習者の需要はあるけれど、それに見合った学習を提供するのが困難(教師不足、場所の確保など)

 

hard, soft面でいろいろな問題があり、大使館側もいろいろ対策を考えているようです。(Casa de Asia で来年2月ごろ去年のスピーチ大会での優勝者が先生となって日本語クラスが行われるようです。週1か2回)

  

さて、生活するうえでトイレは必要不可欠。ハバナのトイレ事情をお伝えします。(女性トイレのみ。男性トイレは外からちらっとしか見たことがないので、わかりません。一応、写真を載せてみましたが、見たくないかも・・・


① 下宿先(Casa Karlita

毎日部屋をそうじしてくれるので、トイレもきれいで、トイレットペーパーもあり、ちゃんと補充してくれます。


② ハバナ大学構内、一般のトイレ

便座がない!!!そして、もちろんトイレットペーパーもない場所によってはトイレ入り口に、おばちゃんが座っていて、トイレットペーパーをくれます(有料で、0.100.20 CUCぐらい支払う)。トイレットペーパー持参でも、掃除代としてチップを要求されるのでペーパーをもらった方が得した(?)気分になります。ちなみに、外国語学部にはおばちゃんはいません。(そのせいで、トイレがきれいじゃないのかなぁ…。)

ここで気をつけなければならないのは、ドアのカギ。壊れているか、ないところも結構あります。そして、大学での話ですが、中国人はなんとの便器の上に乗り、日本の和式トイレでするようにしゃがんでしていました。だから、便器におしりをつけてはいけません。もう、トイレで筋トレしているようです…。


③ 高級ホテル

さすがに、トイレットペーパーも便座もあります。それに、きれい!さらに、手を洗うところにも紙のハンドタオルがあります。でも、ウォシュレットはありません。ただ、使用トイレによってはトイレットペーパーが補給されていないこともあるので、トイレブースに入ったら即チェック!

トイレおばちゃんはいないので、もし、市街観光中にトイレに行きたくなったら、高級ホテルに行くべし。


トイレ事情


ハバナのトイレは洋式、水洗トイレです。

トイレ全般に言えることですが、トイレが詰まるので、便器にペーパーを流すことはできません使用済みのペーパーは置いてあるかご、または、ゴミ箱にすてます。(さすがに、抵抗がありますよね。でも、これも慣れました)。そして、トイレットペーパーは灰色がかっていて、ちょっと硬い。

また、個別トイレのドアは床から30センチぐらい空いているので(アメリカのトイレのドアみたいな感じ)、トイレに人が入っているか、いないかは、下からのぞくか、声をかけて確認します。だから、先述の中国人のようにトイレを使うと、中に人が入っているかどうかわからないので、開けられる可能性あり(実際わたしは開けたことあり

街中には公衆トイレがないので(見つけられないだけかも…)、レストラン、ホテル、ショッピングセンター内のトイレを使います。

 

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